北海道カジノの来場客&利用客
観光資源が豊富な北海道のカジノには、海外から多くの観光客が来場することが予想されますが、主に中国や台湾、韓国などアジアからの観光客のほか、内国人の入場が認められれば、国内の日本人の利用者が多くなる可能性も考えられます。
また、もし北海道の苫小牧で新千歳空港近郊にカジノ場がオープンすると仮定した場合、カナダのバンクーバーにあるリバーロックカジノのように、中国だけでなくアメリカ大陸やヨーロッパ方面からの海外観光客も容易に呼び込める可能性があり、そのためにカジノ以外に宿泊ホテルやショッピングモール、エンターテインメント施設、ビジネスコンベンションセンターなどを含めた巨大なIR施設(カジノを含む統合型リゾート)を建設した方が良いのかもしれません。
とくにカジノはIR施設全体の約3%の敷地面積しか用意されず、海外の統合型リゾートではカジノよりもカジノ以外のサービスの収益の上昇率が上がっている現状もあるくらいなので、やはり北海道カジノは巨大なIR施設の1施設である必要があるでしょう。そうすれば、IR施設と北海道観光の相乗効果が期待でき、ギャンブル好き、家族連れ、ビジネスマン、リタイア層など様々なニーズを持つ人たちの来場が可能になると思います。
ただ、カジノ付き施設を運営するには、想像以上に多くのスタッフが必要になり、カジノやレストランやエンターテインメントを提供する施設にも多くの雇用が発生します。カジノではディーラーやディーラーのミスや不正をチェックするピットボス、現金とチップを扱うキャッシャー、バックオフィスで会計やセキュリティーに携わる人材、警備スタッフ、企画・マーケティング社員、清掃員など、数百人〜数千人単位(ホテルスタッフを含む)の関係者が必要になるのではないでしょうか。
さらに、ゲームテーブルやスロットマシン、カジノチップ、監視カメラにいたるまで様々な備品が必要になり、周辺地域や日本の関連産業も多いに活性化することが予想されます。
一方、カジノゲームに関しても、バカラとスロットマシンを中心に、アメリカ・ヨーロッパからの観光客向けにポーカー、ルーレット、ブラックジャック、クラップス、大小(Big or Small)などを満遍なく用意し、さらにアジア系に受けが良いライブ中継バカラや電子ルーレットなどマシンゲームを導入すると良いと考えられます。テキサスホールデムやオマハのプレイを対象としたポーカールームも設置すれば、いずれはポーカー世界大会の開催地として定期的に集客を見込めるのではないでしょうか。
また、富裕層やお金持ちを対象としたカジノVIPルームの設置も必要だと考えられますが、現在は昔と比べてラスベガスもマカオもVIPルーム利用客より平場(一般客が利用するカジノ場)の利用者の方が人気が高く、カジノ以外の施設でお金を落としていく観光客も多くなっている傾向があることから、ある程度カジノゲームにお金をつぎ込める層向けに、VIPルームよりも平場内のハイリミットフロアのゲームテーブルやスロットマシン、各種サービスの方を充実させるのも良いような気はします。このフロアでは、VIPルーム並みのミニマムベットやマキシマムベット金額の台を複数用意するのも良いかもしれません。