1. カジノディーラーになる方法
IRは、ホテル、カジノ、ショッピングモール、レストラン、エンターテイメント施設、MICE(学会・国際機関などが行う国際会議、展示会、イベント施設)などが一堂に介する巨大リゾート施設ですが、この中でカジノ場が占める面積は全体の約3~5%ほどです。しかし、カジノ以外の施設でのマイナス収益を大きくカバーして利益に転じさせるだけのパワーがあり、そのカジノを運営する上で必ず必要になる人材・職業がカジノディーラーです。
カジノディーラーは、カジノゲームの進行を取り仕切るガイドのような存在で、たとえばシンガポールの巨大IR・マリーナベイサンズでは約2000人のディーラーを職業とする人材が働いていると言われています。
* シンガポールでは女性カジノディーラーの比率が60%以上と高く、育児・子育て中の女性も多いそうです。
カジノディーラーになるためには、仮にアメリカを例にするなら、年齢は21歳以上、技能チェック、薬物チェック、背面調査(家族や親戚の経歴・犯罪歴など多数)などを経て、見事合格すれば、審査を受けた州からディーラーライセンスカードが発行されます。
また、ライセンスカードには定年制がないため、アメリカやラスベガスのカジノ場では、60歳~70歳以上のカジノディーラーを頻繁に目にする機会が多くあります。
一方、カジノディーラーになるための条件は、各カジノ合法国で多少の違いがあり、例えばフィリピンでは、ある一定以上の身長が必要だったり、女性の場合は容姿やスタイルの美しさなども採用条件の1つに含まれています。
また、韓国では、カジノディーラー職に就くことができるのは自国民のみで、定年は55歳までという決まりが設けられています。
以上のように、北海道カジノでカジノディーラーになるためには、まずライセンスを取得できる年齢が定められており、背面調査が行われる可能性があること、またひょっとするとカジノゲームテーブルを取り仕切る能力のほかにも、身長や外見、マイナンバーカードを持っているか否かなどが、勤務に必要な採用基準の1つになるかもしれません。
ただ、それよりも先に、日本カジノスクールや日本カジノ学院などで、カジノディーラーになるための基本を身に付ける必要はあるでしょう。
≫ 日本カジノスクールの詳細はコチラ
≫ 日本カジノ学院の詳細はコチラ
■カジノディーラーになる条件
国名 | 年齢 | 背面調査 | ライセンス発行条件 |
---|---|---|---|
アメリカ | 21歳以上 | あり | 各州がライセンス発行 |
カナダ | 19歳以上 | あり | 各州がライセンス発行 |
韓国 | 19歳以上 | あり | 自国民のみライセンス発行 |
フィリピン | 21歳以上 | あり | 身長・容姿の審査あり(一部のIRのみ) |
シンガポール | 21歳以上 | あり | 国がライセンス発行 |
カンボジア | 18歳以上 | - | 特に条件はなし |
2. カジノディーラーの年収・月収
マカオやシンガポールでは、カジノやホテルなどサービス業の課長クラス以上の職位(カジノではピットボスなど)では、年収1,000万円以上に手が届くと言われています。
また、カジノディーラーの給料は、一般的にホテルスタッフの1.2倍以上のケースが多く、また将来北海道カジノやIR施設全体の利用客、さらに「ゲーミング」やMICE施設のホールで開催される「スポーツイベント」の市場が右肩上がりに上昇していくことが予測されることを考慮すると、2019年以降はカジノディーラーという職業を選択するのに最適な時期になるかもしれません。
(参考文献: 日本版IR Vol.2 / オータパブリケイションズ,2018)